地域と共に、
美しい棚田を未来へ継ぐ。

日本の棚田は、長きにわたり住民への食料供給にとどまらず、国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承等に多大な役割を果たしてきました。

ですが昨今、担い手の減少や経済合理性などの理由により、近い将来には荒廃してしまう危機に直面しています。

私たち白鷹北部地区棚田地域振興協議会は、こうした実情を重く受け止め、地域の資産である棚田の維持・保全を図ってまいります。

課題

  • 棚田の荒廃農地化の危機

    急傾斜地における農業生産、農地の維持・管理は負担が大きい

  • 貴重な地域資源が活かされていない

    自然環境や景観だけでなく、地域特有の魅力的な資源が活用されず次世代への継承も危うい

白鷹北部地区

棚田地域
振興協議会

取組み

  • 10年後の姿について徹底的な話し合い

    ワークショップの開催と集落協定と自治会の参加

  • 他の地域計画策定と連動した取組み

    人・農地プランの実質化とコミュニティ計画の見直し

  • 若者の力を引き出し情報発信

    「なかやまペース」を立ち上げ地域を元気にするイベントや地域外への情報発信を計画

私たちについて

白鷹町の棚田紹介
Introducing Tanada in Shirataka Town

白鷹町の中山・深山の棚田は「やまがたの棚田20選」に選ばれています。

中山 Nakayama

中山の棚田

魅力ポイント

白鷹町中心部から北へ、かつては狐越街道と呼ばれた長い坂道を登っていくと一気に視界が開け、眼下に美しい景観が広がります。白鷹山の麓の山間に広がる傾斜地に中山地区はあります。茅葺屋根の家屋も残るこの地では、美しい棚田の景観と相まって懐かしい農村空間を感じ取れます。過疎化・少子化が進む地区の存続に危機感を持った農家が、中山間地域等直接支払制度を活用して、棚田の維持管理、地域に伝わる伝統行事を積極的に行い、若者が定住できる地区作りに取り組んでいます。

基本情報

所在地山形県西置賜郡白鷹町中山(Googleマップはこちらから
棚田枚数約180枚
平均勾配1/20
主生産品種米(はえぬき、つや姫、あきたこまち)
農作業時期●代かき:5月上旬~中旬 
●田植え:5月中旬 
●稲刈り/脱穀:9月末~10月

棚田カード配布場所

鷹の湯温泉パレス松風

所在地
山形県西置賜郡白鷹町十王5687-8
配布時間
9時~17時
定休日
1~3月第2火曜日、偶数月第2火曜日
電話番号
0238-85-1001

深山 Miyama

深山の棚田

魅力ポイント

深山地区では、全戸が加入して構成する「いきいき深山郷づくり推進協議会」を立ち上げ、地区に残る自然や景観、伝統を生かして暮らしの価値を高める活動を行っています。上杉藩御用達、400年の歴史をもつ県指定の無形文化財「深山和紙」の保存や耕作放棄地を活用した交流活動、地区で協力して運営している農家民宿「のどか村」を活用して来訪者に農村暮らしの体験メニューを提供しています。また、国の重要文化財に指定されている深山観音堂もあり、歴史的文化財、伝統工芸、豊かな自然空間等の多様な地域資源に恵まれている地域です。

基本情報

所在地山形県西置賜郡白鷹町深山(Googleマップはこちらから
棚田枚数約80枚
平均勾配1/20
主生産品種米(はえぬき、つや姫)
農作業時期●代かき:5月中旬 
●田植え:5月中旬 
●稲刈り:9月中旬
●脱穀:9月下旬~10月上旬

棚田カード配布場所

深山和紙振興研究センター

所在地
山形県西置賜郡白鷹町大字深山2527
配布時間
10時~17時
定休日
不定休
電話番号
0238-85-3426
棚田のある風景